店舗デザイナー(設計)と工事会社は、別々に発注すべき

世の中のほとんどが店舗デザイン設計から施工(工事)までを一括ですべて請け負う会社(以降、一括業者と略称)の方が多いものです。デザイン設計と工事の別発注だと、2社へそれぞれ費用がそれぞれにかかってしまうため開業予算が高額になってしまうと考えがちです。しかしこの考えは注意すべきです。

「考える人」と「作る人」は別の方が良い!

店舗デザイナーと工事会社は別発注にすべきなのです。「考える人」と「作る人」それぞれ別機関に頼む方がトラブルを少なくできる傾向があります。

前項目解説したように、提示された工事見積書を、ほとんどの開業社は表紙に記載された総合計金額しか見ていません。見積の内訳明細を見て、適正な材料代・作業代なのかの判断をすることは出来ません。

もしも一括業者に依頼した場合、そこで出会った店舗デザイナーは実際には工事会社の社員です。解読不能な見積書の内訳項目にあちこち工事業者の利益要素が含まれていたとしても、工事屋側に属するデザイナーである以上、いちいち開業社さんの予算節約のための検証はしないものです。

ですがもしデザイナーが、工事業者以外の別発注であれば、見積の適正をシビアに見抜くことが開業者さんが依頼した仕事内容となるのです。

店舗デザインと工事を同一業者に発注してしまうと、通常の適正額よりずっと多額のお金を支払うことになることもありうるということです。

工事見積を比較する正しい方法

複数の工事会社に同時に工事見積を出してもらう。これを入札(競争見積または相見積)といいます。これは最も工事費用が安い会社を選び出す効果的な方法であり、必ず行うべきです。

この入札ですが、いくら複数の会社に提出させたとしても、見積書の表紙に書かれた合計金額を単純に比較するだけでは、まるで意味がありません。

もし前述の「一括業者」(店舗デザインと工事を一括で請負う業者)を複数社対象に入札をしたなら、これはまるで競争になっていないことになります。仮に一括業者4社から提出された見積書なら、それぞれ4社分のデザイン設計が存在することになります。これでは4社とも異なる設計ゆえ、見積内容もそれぞれ異なる材料、異なる物量による積算結果というわけです。これは同一条件の競争が成立していないことになります。

本格的な入札を行うためには1つの詳細なデザイン設計が必要

本当に安い工事業者を探し出すためには、見積り依頼をする事前段階で1つの詳細かつかなり明確なデザイン設計が事前に完成している必要があるのです。

したがって、正確な入札のためには事前に工事業者以外のデザイナーを先行で雇い、詳細な設計を完了しておく必要があります。図面が完了後、その内容を実際に製作するため、複数の工事業者に同時に競争させる必要があります。

同条件、同基準で競争に参加した数社それぞれ回収した見積書を、代理人であるデザイナーがシビアに細かくチェックして最も安い工事会社を選ぶのが本当の入札というものです。

工事見積を比較する唯一の正しい方法は、デザイン設計の依頼と、工事の依頼を分離することが最低条件となるわけです。

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