「開業にかかるお金」=「店舗工事にかかるお金」と考えていませんか?

開業を目指す方さんの話を聞いていると、「開業にかかるお金」=「店舗工事にかかるお金」と考えている傾向があります。
店舗工事費分だけを金融機関から融資を受けようと考えていることが多いのです。しかし、店舗開業って、店舗工事費用だけで足りるのでしょうか?

「独立開業総額」は大きくわけると以下の5つの要素から成り立っています。

  1. 不動産取得費
    →不動産の確保に必要な費用は地域、立地によって額面は様々。当然都内一等地であれば非常に高額であり、地方なら安価。ここが総額を大きく揺さぶる要素。
  2. 開業準備金
    →完成した店舗の内部に設置する様々な家具、備品類を購入するための費用。広告宣伝費、HP制作、薬剤他初期仕入、施術道具備品の購入費、各種保険加入、退職から開業までに必要な生活費もここで確保。
  3. 運転資金
    →開業した段階で資金ゼロでは最悪。最低でも2~3ヶ月の運営経費が払える現金を残しておく。
  4. 機器代
    →施術機器・厨房機器などの機器類の費用
  5. 店舗工事費
    →これは店内の看板、入り口、床、壁、天井、電気設備、空調設備、給排水設備など、あくまでも店舗の内装費。店舗が完成しても、中に並べる物品がなければただの空の部屋。

店舗工事費は、あくまで「独立開業総額」の一部、あくまでも5つの要素のうちたった1要素でしかありません。
私の過去の10~20坪の小規模美容室開業事例のデータでは、開業総額のうち、店舗工事に割当てられる比率は約半分、多くて6割。
確かに、店舗工事費は予算組の中で大きな要素を占めています。
しかし、「店舗工事費」は、あくまでも「独立開業総額」(幹)に含まれる一部(枝)に過ぎず、店舗工事費だけ確保したところで独立開業は実現できません。
「店舗工事額」と「独立開業総額」は根底から異なります。
「独立開業」=「店舗をつくる」というイメージではなく、「独立開業」=「利益を得続けるために、店舗を作り運営する」というイメージをもって開業することが、成功へのスタート地点です。

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