開業するなら「働く量を減らして、報酬を多くする」という考え方を持つべし

世の中、一般的に「一生懸命に働いてこそお客様からお金を頂けるもの」という考えがありますよね。
「働く量を減らして、報酬を多くする」なんて、発言をしたら、「どんでもない!」と言われてしまうかもしれません。
長年技術畑で働いてきた業種の方は特に、自分の労働の対価として報酬を得るという基準が強く染み込んでいるはず。
実はこの仕事に対する考え方を、開業前の段階で大きく変えておかないと、開業して10年後も、ひたすら身体をすり減らして日々労働力の対価を得るスタイルの生活を送っているかもしれません。

例えば、美容師さんの開業計画を聞くと「自分一人だけで運営する小さなヘアサロンを開業させたい」という相談がよくあります。
実は、この様な「一人で運営する」計画だと、開業後にどんなにフル稼働させても、ずっと忙しい日々から開放されないことが多いのです。
開業前の状況からはステップアップは実現するかもしれませんが、開業時から10年後という体力の衰えをもカバーするだけの大きなレベルアップに繋がりません。

一方、最初の段階からアシスタントを雇用し、小規模でもグループで運営を始めた開業者の場合は、開業2~3年後の段階から格段に時間とお金の自由を得ていることが多いのです。
超初心者であってもアシスタントがいるかいないかで、対応できる客の数は格段に変わることを美容師さんなら想像できるはず。
仮に、開業時にアシスタントを加えて運営をスタートし、仮に数ヶ月で辞めてしまったとしても、一旦習慣づいた運営スタイルから、殆どの方は間を空けずに人員確保に走ります。
グループ連携の運営スタイルがすでに当たり前となっておりアシスタントなしでは売上を落してしまうという危機感から、必ずなんとかしようとするものです。

一人で切り盛りするスタイルで始めた運営だと、売上を上げるために受け入れる客数を懸命に増やし頑張っていけばいくほど、報酬アップに比例して自分の労働力も増やすことになります。
結果的に、報酬は上がっても、疲れ果ててしまいます。どんなに頑張っても一人での施術対応は限界があるもので、前述のグループ体制での売上額まで到底及ばないものです。

傾向として、一人で始めた開業者は、10年後も1人で運営を続けているもの。
最初からスタッフ雇用を視野に入れた開業者は、10年後はさらに複数名の従業員を雇用し、開業時には想像していなかった程の大きな売上を上げつつも、自分の労力は非常にゆとりがある余裕のサイクルを送っています。

開業の段階で「従業員を加えて船出する」か、それとも「たった一人で船出する」か。この決断は、開業後早い段階から決定的な差となって跳ね返ってきます。
この決定的な違いを開業前から理解した上で開業を目指している人は非常に少ないのです。

開業者にとっての真の目的は今までより労力を減らしながらも報酬をアップさせること。
開業は果たせたものの、労力は今までよりさらに増える、しかし報酬は横ばい。そんな状態に陥るなら、開業する意味はありませんよね
開業とは、時間とお金、この両方を効率よく得るために自分の人生に変革をあたえるもの。時間とお金を同時に手に入れなければ意味がないのです。
開業を目指す方々は、この「働く量を減らして、報酬を多くする」という考え方を自身に思いっきり叩き込んでおきたいものです。

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