青色申告会のメリットとデメリット

美容室開業を実現させると、早速運営の日々が待っています。
経営に関して1年生である開業オーナーにとって、今まで未経験の「経理事務」が始まります。

開業当初から会計事務所や税理士と顧問契約を結び毎月定期的に報酬を払って、経理事務をすべて一任する人は多いのですが、最も資金事情が苦しい開業初年度の出費を抑える為の有効な手段として「青色申告会」を利用している人も多いですね。

この「青色申告会」とは、会社組織ではなく個人事業者であれば加入できます。安価な年会費を払えば、経理事務のやり方、帳簿のつけ方など、わからないことを詳しく教えてくれます。経費節約の視点から見ても非常にありがたい機関。
開業初年度、初めて経験となる確定申告も「青色申告会」の会員であれば申告の書類を会側に提出し、「青色申告会」が一括で申告業務を代行してくれたりします。
開業1年目の新人オーナーにとって、出費も最小限で済むし非常にメリットと思えることでしょう。ただ、経費節約というメリットがありますが、一方でデメリットになりうる要素もあるのです。

個人事業主である以上、1月~12月という期間でまとめ、翌年の3月中旬までに前年の確定申告業務を済まさなければなりません。
当然、この時期は非常に多くの事業者が「青色申告会」に殺到して、大変な混雑となります。待ち時間もやたら長い…。「青色申告会」側の職員も、大量の仕事に追われることになります。
そんな忙しい状態のため、「青色申告会」からのアドバイス通りに処理を進めた結果、中には、非常に落ち度の多い事務処理となってしまったということも。
多くの個人事業主が同じ時期に一気に押し寄せるサイクルを理解しておく必要があります。

特に初回の確定申告の際には、同時に「資産計上」という重要な処理が必要となります。
この処理の仕方次第では、その先10年を視野に入れると、百万円単位の節税において損得を左右するほど重要。
特にこの「資産計上」に関しては後日、申請をし直しができないわけではありませんが、基本的には、非常によろしくないこと。
税務署からみたら「何故申請し直したの?」と突っ込みが入りやすくなる部分。安易に考えるべきではない部分なのです。
初回1回きりで絶対に必要な「資産計上」は、おざなりに行なわず、慎重に処理をするべきです。
「青色申告会」の指導でも、もちろん抜かり無く対応してもらえるかもしれませんが、3月の駆け込み時期にスムーズかつ開業者にとって有利な処理をしてくれるかは、正直何とも言えません。
出費を抑えたい開業1年目ではあっても、最低でも「資産計上」については、専門の会計事務所や税理士さんの手を借りるべきだと思います。

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